グランタ文字

グランタ文字
円形グランタ文字による「ヨハネによる福音書」3章16節。言語はサンスクリット19世紀半ば。
類型: アブギダ
言語: 歴史上、サンスクリットサンスクリットタミル語マニプラヴァーラ(英語版)ヴァッテルットゥ文字との混用)、タミル語の表記に使用された。
時期: 5世紀-現在
親の文字体系:
子の文字体系: シンハラ文字
タミル文字
マラヤーラム文字
姉妹の文字体系: ヴァッテルットゥ文字
カダンバ文字
カリンガ文字
Unicode範囲: U+11300—U+1137F[1]
ISO 15924 コード: Gran
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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ブラーフミー系文字
ブラーフミー 前6世紀-前3世紀-
北インド系
南インド系

グランタ文字(グランタもじ、サンスクリット語: ग्रन्थ, grantha、グランタはサンスクリットで文学の意)は、西暦5世紀頃に南インドで生まれ、現在に至るまで用いられている文字である。その形態は歴史的に大きく変遷を重ねてきたが、タミル・ナードゥを中心とする地域でサンスクリットを表記するのに使用されてきたという一貫性により、そのいずれの時代の文字も「グランタ」と称されている。

歴史

文字系統は初代カリンガ=タイプあたりから派生し、原カンナダ文字の原初体とほぼ同じ流れを持っている。5世紀以降のチョーラ朝パーンディヤ朝の碑文に現れる。

パッラヴァ・グランタ文字

7-8世紀に隆盛となったパッラヴァ朝時代になると同国の海上雄飛に伴って、パッラヴァ・グランタ文字は東南アジアにも伝わった(タイタイ文字インドネシアジャワ文字などの原型となった)。東南アジアにおける古い碑文は皆このグランタ文字で書かれている(パッラヴァ・グランタ文字)。

中世グランタ文字

7世紀後半から字体がやや変化し中世グランタ文字となった。また、行書体が現れた。

過渡期グランタ文字

9-14世紀のチョーラ朝時代の文字は過渡期グランタ文字でチョーラ文字ともいう。

近代グランタ文字

14世紀頃から近代グランタ文字が発達し、17世紀頃から二つの書体が生まれた。主としてタンジャーヴール地方仏教徒が用いる方形グランタ文字、マドラス・アルコット地方のジャイナ教徒が用いる円形グランタ文字である。

現代グランタ文字

グランタ文字は現在でも南インドの一部で書写のために用いられており(現代グランタ文字)、その形は共に発達してきたタミル語の、円形文字から発展したタミル文字とも多くの共通点を持つ。

字母

子音

基本

結合文字(合字)

母音

母音字

母音記号

[k]の子音字を台字にした場合。

数字

他の文字との比較

マラヤーラム文字シンハラ文字タミル文字との、字形の比較は以下の通り。

子音

母音

参照項目

脚注

  1. ^ Grantha, Unicode, Inc, https://www.unicode.org/charts/PDF/U11300.pdf 

外部リンク

ピクトグラム
象形文字
表意文字
表語文字
音節文字
アブジャド
アルファベット
アブギダ
素性文字
半音節文字
人工言語
未解読文字

文字の系図は原シナイ文字から派生した文字体系を参照

典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
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