サドルバッグ

サドルバッグ: saddlebag)は、サドルに装着されるである。シートバッグ(: seat bag)ともよばれる。馬具として発達し、自転車オートバイでも用いられるようになった。 

馬具

馬具としてのサドルバッグは、鞍の前や後ろに置かれ、鞍を馬体に固定する腹帯や鞍自体に紐などで固定される。材質は多様であり、皮革製のものは伝統的ではあるものの、近代的な材質のものと比して重く、手入れをより必要とする。サドルバッグは、鞍の前方に置かれるポメルバッグ (pommel bag)、鞍の後方に置かれるサドルバッグ、騎乗しない状態で鞍の上から左右に振り分けるパニエ (panniers) の3種類に分けられる。

自転車

自転車の場合、主にロードバイクマウンテンバイク (MTB) などのスポーツ自転車に用いられ、サドル後部に付けるバッグを指す。通常、修理用具(予備チューブパンク修理キット、工具など)や、ファーストエイドキットなどを収納する。

容量は様々で、小さいものはウェッジ(意味:くさびseat bags, wedge packs, seat packs)。サドルバッグは、比較的大きいものも含めで、一般的な呼称で使用される。

リカンベント自転車は大きな座席を擁するため、専用の荷物入れが装着できる。

オートバイ

オートバイに用いられるサドルバッグは、サドルに相当するオートバイ用シートの後ろ側、車体の後部にフレームと後輪を挟み込むように左右にたらして取り付けられる。そのためサイドバッグと呼ばれる場合もある[1]。構造的に上側のみで固定されており、後輪および駆動系のチェーンなどへの巻き込みを防止するため、サドルバッグ用の補助フレームと併用されるのが一般的である[1]。「バッグ」の名称が示すとおり素材は布製・革製の袋状のものであり、同様の構造と機能でも樹脂性素材などの箱型のものは「パニアケース」として区別される[2]

オートバイ用サドルバックの発明については、1961年4月11日にジョージア州アトランタのルース・グリーブス (Ruth K. Greaves) によって「アメリカ合衆国特許第 2,979,098号」が取得されている。

ギャラリー

  • ウエスタン乗馬のサドルバッグ
    ウエスタン乗馬のサドルバッグ
  • 自転車用サドルバッグ
    自転車用サドルバッグ
  • サドルバッグを付けたハーレーダビッドソン製オートバイ
    サドルバッグを付けたハーレーダビッドソン製オートバイ

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b ヤマハ発動機株式会社 - バイク用語辞典「振り分けバッグ」
  2. ^ ヤマハ発動機株式会社 - バイク用語辞典「パニアケース」

関連項目

自転車部品
フレーム
自転車部品の位置図表
ホイール
駆動装置
ワイヤー・ケーブル
  • シフター
  • ボーデンケーブル(英語版)
  • ケーブルガイド(英語版)
  • ブレーキ
  • フェルール(英語版)
ブレーキ
リムブレーキ
ハブブレーキ
ブレーキレバー
  • ブレーキレバー(ドイツ語版)
周辺装置
保安装置
荷台(英語版)
その他
  • 一覧(英語版)
  • ポータル スポーツ
  • ポータル 交通
  • コンポーネント (自転車)
オートバイ部品と関連技術
 
方式
搭載方式
冷却方式
内部構成部品
補機類
 
車体の部位・部品
 
その他
安全装置・安全技術
常備品・オプション部品・アクセサリー
関連項目
油脂類
  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、オートバイに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ウィキプロジェクト・オートバイ)。

  • 表示
  • 編集
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • ドイツ