林藩

林藩(はやしはん)は、伊勢国(現在の三重県津市芸濃町林字城屋敷)に存在した。居城は林城[1]

概要

織田信包の長男・信重は、慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで東軍に与したため、戦後に林1万石の所領を安堵され、林藩を立藩した。しかし実際の家督と実権は父の信包が握っていた。その信包が大坂冬の陣直前に72歳で死去すると、遺言により家督は三男の信則が継ぐこととなった。ところが、これに兄の信重が不満をもって幕府に訴えた。元和元年(1615年)6月、信重は徳川家康の勘気に触れて改易となり、林藩は廃藩となった。

歴代藩主

織田家

1万石。外様

  1. 織田信重(のぶしげ)〔従五位下、民部大輔〕

脚注

  1. ^ 二木謙一監修・工藤寛正編「国別 藩と城下町の事典」東京堂出版、2004年9月20日発行(375ページ)
大政奉還から廃藩置県までの間に存在した
慶応3年(1867年)旧暦10月 - 明治4年(1871年)旧暦7月
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関連項目
藩庁の置かれた地域を基準に分類しているが、他の地方に移転している藩もある。順番は『三百藩戊辰戦争事典』による。
明治期の変更: ★=新設、●=廃止、○=移転・改称、▲=任知藩事前に本藩に併合。()内は移転・改称・併合後の藩名。()のないものは県に編入。